ヘルペスワクチン GEN-003

これまでで初めて、ヘルペスウィルスのタイプ2(HSV-2)(一般に性器ヘルペスとして知られている)を扱うためのワクチンが出来ました。
HSV-2は、世界中で5億人、米国では性行為によって伝播するウイルスの間のHPVだけへの感染としては2番目の2400万に影響を与えています。(口唇ヘルペスを引き起こす、はるかによくあるヘルペスはHSV-1です。)

ワクチンはGEN-003と呼ばれ、現在は治験のフェイズIIの段階で、結果は良好です。これに関しては後程詳しく。

この様に普通の感染症であるために、ヘルペスについての一般の人の知識には大きな隔たりがあるので、以下に基本的な知識を記しておきます:
•ヘルペスは、決して体外へは去りません。
むしろ、ウイルスは特定の神経ルーツへ退き、そこで、長期間休止することがありえます。
•再発症するとき、それは以前と同じ神経経路をたどって、通常同じ場所に発症します。
ストレスと免疫機能の変化が再発を決定することにおける要因ですが、それがはっきりした理由もなく起こる場合もあります。
•米国の人々の65パーセントは、HSV-1に対する抗体を持っています。
これは、ウィルスに感染したことを意味しますが、口唇ヘルペスを一度も発症したことがないかもしれません。(または、持っていたけれども去って行ったかもしれません)。
HSV-2の保持者はおよそ15パーセントです。
•ヘルペス関連の他の種類は、水痘(水痘/帯状疱疹)、サイトメガロウイルス(CMV)とイプシュタイン-バー(EBV)を含みます。
水痘/帯状疱疹も神経ルーツで冬眠しますが、再び現れるとき、それは帯状疱疹として現れます。
•口唇、性器ヘルペスは互いの患部を汚染することができますがそれほど症状はひどくなりません。
それぞれのウィルスに地の利があります。
口の内外でのHSV-2感染症のように、性器のHSV-1感染症は通常軽いです。
•1つのウイルスを持つことは、他のウィルスに感染することからほとんど何も保護しません。

HSVワクチンは広く研究されましたが、臨床試験は2012年の大失敗を含め、失敗の連続でした。

性器ヘルペスには、慢性的に発生を抑えるか、短期的にヘルペスの処置をする3つの薬があります。しかし、それらには限界があります。
既存の抗ウイルス薬は、ウィルスの除去(ウイルスが活発で、複製している徴候をもたらさないけれども)ではなく、発症に影響を及ぼします。

GEN-003ワクチンは、発症と除去をコントロールするのを助けます。
発症の数は、43から69パーセント(ワクチンの投与量による)の間で減少し、55パーセントのウイルスを除去しました。
伝染性の病原体に対するその他のワクチンと違い、GEN-003は防止的ではなく、対処療法です — つまり、すでに感染していた人々のためのものです。
研究者は感染を防止するための治験も考慮していますが、これはすぐには出来ません。

ヒューストンの治験センターの研究員、ジーナナワス博士は言いました。「GEN-003は、有望なワクチンです。
承認されらば、性器ヘルペスまたは他のどの伝染病のための最初の治療ワクチンであるでしょう。」

発症の間、または、ウィルスを排出している間の人々に最も伝染性があるので、ワクチンは感染症の伝染を疑いなく防止します。
これは、特に妊娠した女性にとって重要です。
まれに、母体がウイルスを排出しているとき、自然分娩の新生児は、ウイルスに感染する可能性があり、かなりひどくなり、死ぬ場合もあります。
母が妊娠後期に最初の(主要な)発症を経験したならば、帝王切開が推薦されます。